2025. 06 / 07 (土)
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【立呑み処たよし(難波)】日替わりおばんざいが30種並ぶ。朝8時から開店、酒蔵直送のレア地酒も扱う朝酒族の憩い場。

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 大阪・難波の雑踏の中に、朝から活気あふれる一角がある――それが「立呑み処たよし」です。繁華街の真ん中、仕事前の一杯から夜の締めまで、多様な人々が足を運ぶこの店舗は、”朝酒族”と呼ばれる早い時間から晩酌を楽しむ常連や観光客で賑わっています。朝8時から暖簾を掲げるスタイルは大阪でも珍しく、立呑み文化をリードする存在として地元でも広く知られています。

 店の最大の特徴は、日替わりで約30種類並ぶ「おばんざい」。『おばんざい』とは、京都や大阪で親しまれてきた家庭料理を指し、旬の野菜や魚、肉を使った素朴ながら飽きのこない逸品です。カウンターには手作りのお惣菜が大皿にずらりと並べられ、客は目で選びながら注文できるスタイル。野菜の煮物や鶏の甘辛煮、ひじきやだし巻き卵、小芋の炊いたんなど、和の味わいを日替わりで楽しめます。毎朝仕入れる新鮮な食材でつくられるため、常連客でも毎日違うメニューを楽しめるのが魅力。この豊富なラインナップが、長年客足の絶えない理由の一つです。

 ドリンク面にも力を入れており、全国の酒蔵から直送された希少な地酒や季節限定の銘柄を提供。大阪の立呑みでは珍しい品揃えで、日本酒好きの間でも話題を集めています。フレッシュな地酒と素朴な家庭料理――この組み合わせは、出勤前のエネルギーチャージはもちろん、休憩時間のリフレッシュや旅の途中のひと息にもぴったりです。

 立呑み形式という気軽さも「たよし」の人気の理由。カウンター越しにスタッフと言葉を交わしながら、一人でも友人同士でも気軽に楽しむことができます。常連客同士も自然と会話が生まれる温かな雰囲気は、大都市の真ん中とは思えないアットホームさ。観光で訪れた人も、たとえば「今日のおすすめは?」と尋ねるだけで、スタッフが丁寧に説明し、初心者でも安心してその敷居をまたげます。

 また、値段の手頃さも大きなポイント。多くの料理は一品数百円台とリーズナブル。朝から「軽く一杯」としたい時にも、財布を気にせず楽しめるのは、サラリーマンや年配客、女性同士の利用にも支持される理由です。

 「たよし」は、忙しい都会のなかでほっと一息つける憩いの場。日々移り変わる手料理と、ここでしか味わえない地酒、そして人とのふれあいが、昭和の香りとともに今も息づいています。朝8時から始まる一日は、立呑み処たよしで、ほろ酔いとともに始まるのです。

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