2025. 06 / 06 (金)
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【七津屋(京橋)】立ち飲み激戦区で常に満席。名物のどて焼きは先代伝承の味噌レシピ、牛すじの仕入れルートも独自。

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 大阪随一の立ち飲み激戦区として知られる京橋。その中で、開店からほぼ常に満席という圧倒的人気を誇るのが「七津屋」です。駅からほど近いこの老舗立ち飲み店は、仕事帰りの会社員や地元の常連、さらには大阪グルメを目当てに訪れる観光客まで、幅広い客層に愛されてきました。昭和の大衆酒場の味わいが色濃く漂う店内には、L字型のカウンターが印象的に広がり、カウンター越しにスタッフと客の小気味よい会話が飛び交います。

 七津屋が京橋エリアで抜群の人気を誇る最大の理由は、名物「どて焼き」の存在です。どて焼きは、味噌でじっくり煮込んだ牛すじの煮込みで、大阪では串カツと並ぶ酒のアテの定番。七津屋では、創業当時から先代が守り続けてきたという門外不出の味噌レシピが使われています。数種類の味噌と砂糖、香味野菜などを絶妙なバランスで配合し、時間をかけて煮込むことで、牛すじ独特のとろける食感と濃厚な旨みを最大限に引き出しています。また、臭みや余分な脂を感じさせないのも特徴。その理由は、牛すじの仕入れルートにも秘密があります。店主が目利きで選ぶ国産牛のすじ肉は、鮮度・脂身の量・繊維の細やかさにこだわり、安定した品質と食感を維持しているのです。

 どて焼きには、たっぷりと青ねぎが乗せられ、やや甘めの白味噌のコクが日本酒にも焼酎にも相性抜群。特に常連客の多くは、まずはどて焼きと冷や酒一杯からスタートするのが七津屋流。1本ずつ串に刺してあるため手軽につまむことができるのも、立ち飲みスタイルにぴったりです。

 また、七津屋はフードメニューが驚くほどリーズナブルなことでも有名です。どて焼きのほかにも、おでん、串カツ、ポテトサラダやミンチカツなどホッとする定番がずらり。ドリンクは生ビールからホッピーまで豊富に揃っており、1,000円札一枚で「ちょい呑み」が成立する懐の深さも人気の要因となっています。

 立ち飲み文化が根付く京橋の象徴とも言える七津屋。一人でもグループでも、初めてでも気軽に扉を開ければ、そこには大阪らしい人情と活気が満ちる「みんなの酒場」が広がっています。

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