2025. 06 / 06 (金)
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【いか焼き】シンプルながら鉄板一面に香る焼きイカの風味。秘伝の醤油ダレと絶妙な火入れで、「生地メイン派」と「イカ主役派」に分かれる。

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 鉄板の上に広がる香ばしい香り――それが「いか焼き」の魅力です。シンプルながら奥深い、その味と香りに虜(とりこ)になる人は後を絶ちません。「いか焼き」とひと口に言っても、その楽しみ方には大きな分岐点があります。それは、「生地メイン派」と「イカ主役派」という2つの流派に分かれること。どちらが正しいという話ではありません。しかし、それぞれに熱烈なファンが存在し、この選択こそがいか焼きの個性を形作っています。

 まず、「生地メイン派」は、たこ焼きやお好み焼きのような、もちもちとした食感や小麦粉の旨みを重視します。生地そのものの味わいにこだわり、鉄板の火入れで作り出される焼き目、外はカリッと中はふわっとした絶妙のバランスこそが最大の魅力だと言います。そんな彼らにとって、イカはアクセント。生地の中に程よく散りばめられたイカ片が噛むほどに弾力を与え、秘伝の醤油ダレと交わることで、一体感のある旨みが口の中に広がります。「食べ飽きないおいしさ」「生地とタレの香ばしさがたまらない」と、生地の主張を愛する人たちの声が聞こえてきます。

 一方で、「イカ主役派」は、一皿の中で最も光るのはイカ自身であると語ります。新鮮なイカの身のプリプリとした食感、かみしめるたびに広がる海のうまみ。そのポテンシャルを最大限に引き出すのが、熟練の火入れです。一瞬の焼きすぎも許されない絶妙の火加減で仕上げることで、イカは堅くなりすぎず、みずみずしさを保ったまま食べやすいサイズにカットされます。「鉄板一面に香る焼きイカの匂いは、思わずビールが欲しくなる」……そんなコメントに共感する方も多いでしょう。ここでも秘伝の醤油ダレがイカのうまみを引き立て、素材本来の味を存分に感じさせます。

 どちらの派にしても、共通するのは「鉄板で焼き上げること」の重要性です。熱々の鉄板で一気に焼き上げることで素材同士が絶妙に調和し、噛むほどに口の中いっぱいに風味が広がります。そして、「秘伝の醤油ダレ」――この一滴が、いか焼きの世界観を完成させているのです。甘さとコク、香ばしさ。その奥深い味わいの裏には、受け継がれてきたレシピと職人の技が息づいています。

 シンプルゆえに奥が深いいか焼き。生地の魅力を押し出すか、イカを主役に据えるか――それはあなたの好み次第。ぜひ一度、本場のいか焼きを食べ比べて、その奥深さと美味しさを体感してみてください。選ぶのは、あなたです。

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